このページに書いた方法でサイト移転したのですが、結果は失敗に終わりました。minibirdで発行される移動前動作確認URLを使用してリストアしてみたが、それだとサイト内のリンクがすべて動作確認URLになってしまい、動作確認URLが利用できなくなるとエラーが続出してしまいます。サイト移転を行う場合、ネームサーバー書き換え後(新サーバーにアクセス可能になった後)に行うしかありません。
- WPB2Dでのサーバー移転は新サーバーにアクセス可能となった後で行う
- URLを変更する場合は自動的に変更してくれる
以上、新サーバー上でリストア作業を行い、何とか無事にサイト移転に成功しました(2/26 12:30)。
WPB2D(WordPress Backup to Dropbox)のリストアソフトWPB2D Simple Restoreを使って、このサイトのサーバー移転を行った。リストアに関する具体的な情報は少なく、備忘録としてここに残しておく。尚、WPB2Dは既に導入済みとし、バックアップデータがDropboxに存在していることを前提としている。
移転前の準備作業
リストア用ソフトのダウンロード
リストア用のソフトWPB2D Simple RestoreはWPB2Dの開発者が下記のサイトで公開している。
⇒WPB2D Simple Restoreのダウンロードサイト
ページの一番下に「Download」ボタンが用意されており、それをクリックするとwpb2d-simple-restore.zipというファイルがダウンロードされる。これを解凍するとwpb2d-simple-restoreというフォルダが現れる。その中にあるrestoreというフォルダを移転先のサーバーにアップする。restoreの中には40弱のファイルやフォルダしかなく、FTPソフトで問題無しにアップロードできるはずである。
新サーバーにrestoreフォルダをアップ
WPB2D Simple Restoreはバックアップデータをリストアするソフトであり、WordPressのPluginではない。WordPressのプログラムもバックアップデータから再生することから、移転先のサーバーには何もない状態で構わない。WPB2D Simple Restoreは、FTPソフトで簡単にアップロードすることが出来る。
新サーバーに新しいMySQLを設置する
WPB2Dは圧縮を行っておらず、MySQL以外のデータは通常の状態で保存されている。従って、WPB2Dのリストア作業の本命は、MySQLデータを新サーバーで使用できるようにするところにある。そのため、リストア作業に入る前に新サーバーに新しいMySQLを設置しておかなければならない。後で入力を求められることから、データベース名やユーザー名、ホスト名、パスワードは入力できるように用意しておく必要がある。
バックアップデータをZip圧縮し、Doropboxに保存
WPB2Dのバックアップファイルは、圧縮せずに通常のデータのままDropboxに保存されている。しかし、リストア用のソフトはZip圧縮されたバックアップファイルからリストアする方法を採用している。従って、事前にバックアップデータのZip圧縮をしなければならない。圧縮したファイルは適当な名前を付け、WPB2Dがデフォルトで用意したwpb2dの下に作成したサブフォルダの中に保存する。ディレクトリの構造は以下のようになる。
Dropbox/アプリ/wpb2d/サブフォルダ/圧縮ファイル.zip
WPB2Dの初期設定時、「Store backup in a subfolder of the wpb2d app folder」のところでクリックした場合、そこで指定したフォルダが上記のサブフォルダと同じ位置に存在しているはずである。また、初期設定でサブフォルダを設定していない場合、サブフォルダとバックアップデータ(フォルダ)が混在している状況になっている。
リストアの実行
Dropboxの認証
minibirdの場合、ネームサーバー変更前に動作確認URLで新サーバーにアクセスできる。従って、今回はブラウザのURL欄に「動作確認URL/restore」と入力、Enterキーを押すことになる。すると、下のページが表示され、左下の「Authorize」をクリックするとDoropboxの認証画面が別ページで表示される(当方、ブラウザはChromeを使用)。
Dropboxの認証ページで「許可」すると「接続完了」と表示され、先ほどのページの 「Authorize」が「Next」に変わっている。それをクリックすることでStep1に入ることが出来る。
Step1
Step1のページの表示は下のようになる。これは開発者のページから持ってきたものであり、サブフォルダの表示は実際のものとは異なっている。準備作業でZipファイルを収納したサブフォルダがここに表示されていればリストアまで進めることが可能となる。
Zipファイルが入ったフォルダのラジオボタンをオンにして「Next」をクリックすると、Step2が開始される。
Step2
Step2の最初の画面は、下のようなZipファイルの選択画面となる。
開発者の例ではZipファイルが3つ並んでいるが、この手順どおりに進めた場合は事前準備で作成したファイルが一つだけ表示されることになる。それが選択されていることを確認して「Next」をクリックすると、 Step3に進む。
Step3
Step3は、Dropboxに収録されているデータベース以外のデータのリストアである。データの容量によって時間は異なるが、私の場合は14MBの容量で10秒程度しかかからなかった。
「Next」をクリックすると、Step4が開始される。
Step4
Step4がMySQLデータのリストアになる。最初にMySQLの設定を行うが、既に情報が入力された状態で表示されることから、事前にMySQLを設置したときの情報に書き換える必要がある。私の場合は、移転前のサーバーでの設定情報が表示されていた。
情報入力後Nextキーを押すと、私の場合はあっという間に完了した。
そしてNextを押すと、リストアが無事に終わったことを知らせてくれる。
最後に
これはminibirdだけの問題だが、minibirdはPHPのバージョンが2種類ある。PHP5.16とPHP5.3.3だが、WordPressの簡単インストールを行うと、PHP5.1.6がインストールされてしまうようだ。今回も独自ドメイン設定時にインストールされたのはPHP5.1.6らしく、このバージョンではWordPressは動かないというエラーメッセージが出てくる。minibirdのサーバー管理ツールで直ぐにバージョンアップできることだが、たまにこのような作業を行うと、一瞬ビックリすることになる。
もう1点・・・・・リストア終了すると、WPB2Dが移転したサイトでバックアップ作業を開始してしまう。ネームーサーバーの設定には関係ないことから、このままだと2つのサイトからのバックアップが行われることになる。どちらかのWPB2Dを停止しておく必要がある。サーバー移転の場合、移転後は旧サーバーのバックアップデータは必要なく、新しい記事を投稿する場合も新サーバーで行うだろうから、旧サーバー側を停止するのが良いだろう。